2023
07.02
07.02
母
どこぞの母。
朝5時に起きる。
朝食と子どものお弁当を作る。
1時間の通勤時間で、
8時半から勤務。
19時頃に仕事を終えて、
買い物をして、
帰って夕飯を作る。
洗濯がある。
子どもの学校のことがある。
寝る。
朝5時に起きる。
時に夜勤もある。
仕事だって、そりゃ、僕も分かる。
ただ職場にいれば良いわけではない。
新たに覚えることもあれば、
向き合わなければならないことだってある。
幼稚な若手社員に怒りや落ち込みを持つことだってあるし、
理不尽な上司や取引先、お客さんだってきっとある。
暴言や一方的に罵られることだってあるかもしれない。
そうした仕事があって、
また1日が終わる。
子供達だって、
何の問題もなく学校生活を送るわけではない。
そんな日々が、
三年間、六年間、九年間。
すんごいよ。
そんな母に、
ありのままでいいんだよだなんて言えない。
自分が好きなことをやろうよだなんて言えない。
やりたいことをやるのが人生だなんて言えない。
気を送れば良くなるよだなんて言えない。
運が良くなるためにだなんて言えない。
ただただ僕が言えるのは、
子供達に対して、
君たちが協力してお家のことができるようになると、
自分たちの勉強や部活にとっても有意義なこととなって、
お母さんの時間と体力に余裕が生まれて、
みんなにとって良いことなんだということだ。